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経理ってどんな仕事?財務や会計との違いもわかりやすく解説

「経理ってよく聞くけど、実際どんな仕事をしているの?」

「会計や財務との違いがよくわからない」

という方多いのではないでしょうか?

経理の仕事は業種や会社の規模によっても異なっており、細かく定義することは難しいため、あまり業務内容が浸透していません。

本記事では、経理のざっくりとした仕事内容と業種や会社の規模によって、どう仕事内容が変わるのか、会計や財務との違いも解説していまので、ぜひ最後まで読んでいってください。

経理の仕事内容とは

経理とは「経営管理」の略称です。仕事内容は、ざっくりというと会社の売上や出費などのお金の流れや事象を記録したり、管理したりすることです。

業務内容は大きく分けると「毎日業務」「月次業務」「年次業務」に分かれています。これから3つの業務を詳しく解説していきます。

毎日の経理業務

◇毎日の経理業務

毎日行う業務は以下になります。

現金、預金の管理

伝票作成

取引の帳簿入力

経費精算

などの日々の会社のお金の管理を任されることになります。簡単に言うと、会社の家計簿を毎日つけるようなイメージになります。

常に振り込みや引き落としで変動する会社のお金が、帳簿の記録と一致しているのかを確認することでお金の流れを管理しています。一致していない場合は原因を見つけることも経理の業務です。

その他にも、自社とお客様の取引内容を都度帳簿や伝票に記帳したり、従業員が支払った経費の精算も行っています。一円単位で記帳していくため、高い集中力と計算能力が必要になります。

月次の経理業務

毎月行う業務は以下になります。

月次決算書の作成

給与計算

請求書の発行、管理

税金の計算と支払い

月次業務は月単位で行われる業務のことです。従業員の給料は正しいかを確認したり、請求書を発行し取引先へ請求したり、社会保険料を納付したりする重要な業務になります。一般的な企業では、毎月の締め日を設け、まとめて処理しています。

月次決算書は、1ヶ月ごとの決算業務です。

月次決算を行うことで、業績管理をこまめに知ることができ、経営上の問題を早く対策することができます。その他にも、年次決算の負担軽減や金融機関からの融資を円滑に受けることができるといったメリットが多いため、大企業ではほとんどの会社が月次決算を行っているようです。

年次の経理業務

1年に1回行う業務は以下です。

年次決算

税務申告

会計監査対応

年次業務は経理の仕事の中で最も重要な仕事です。

年次決算書の作成は会社法で定められており、株主総会の後は財務諸表を公示する必要があり、株主に対しての資料作成や保険関係の事務作業も合わせて経理が担当することが多いです。

年次決算は会社にとっても経理にとっても最も重要な業務になってくるので、1年で1番忙しい時期でもあります。

財務、会計との仕事内容の違い

「会計」「財務」「経理」の仕事内容の違いを知っていますか?実は、これら3つの業務は似ているようで全然違う業務を行っている場合があります。

中小企業では法律で定められている業務以外は、まとめて経理にしてしまっている会社もありますが、会社の規模が大きくなると業務内容は明確に違ってきます。これから簡単に「会計」「財務」「経理」の仕事内容の違いを解説します。

まずは会計です。業務内容は、会社のお金の流れを全て記録することになります。もちろん、お金単体だけでなく、物によってお金が動いても記録は全て会計の担当です。

次に財務です。業務内容は、企業の資金調達や資金運用になります。決算書の作成も担当することがあるため、経理と混同されることが多いですが、基本的には資金に関する調達・運用業務が財務の担当です。

最後に経理です。業務内容は決算書の作成や支払い、請求などの公的な会社業務になります。経営方針に沿って「ヒト・モノ・カネ」を管理し、最適な活用法を提供するのが経理の担当です。

これら3つの業務の違いをまとめると以下のようになります。

会計会社の資産や負債など、お金の状況を帳簿に記録すること
公的書類の作成はしないことが多い
財務企業の資金調達や資金運用すること
日々の帳簿付けなどはしない
経理決算書の作成や税金の支払い、取引先への請求書の作成など
資金調達や資金運用はしない

会社の規模や業種による仕事内容の違い

経理の業務は、会社の規模や業種によって大きく異なってきます。ここでは、会社の規模や業種によっての仕事内容の違いを解説していきます。

大企業の経理の仕事内容

大企業の経理は、中小企業の経理と比べて大きく違う点は2つあります。

1つ目は、業務内容の範囲です。大きな会社になればなるほど、経理の中でも業務は細分化されていきます。大企業では、国際税務や連結などの専任業務も珍しくないので、1つのことを深く追及していきたい方は大企業の経理がおすすめです。

2つ目は、会計業務の複雑さです。大企業はグループ会社や取引先が多いので、その分会計業務も複雑化していきます。特にグループ会社内で転籍や出向が多い会社は、より会計が複雑になります。しかし、こういった難しい業務経験を積めるのは、大企業ならではといえるでしょう。

中小企業の経理の仕事内容

中小企業の経理は1人もしくは数人で全ての業務を行う必要があるため、幅広い知識と効率が求められます。小さい会社であれば、管理全体を経理1人でやらなければいけない場合も多いため、大企業と違った経験を積むことができます。

中小企業の会計業務には、「中小企業会計要領」という中小企業庁が作成した基本要領が存在します。法で定められているわけではないですが、基本要領に沿って運用すると、効率的に会計業務を進めることができます。

中小企業と大企業では、経理に求められるスキルが根本的に違っており、幅広く業務をやってみたい場合は中小企業、プロフェッショナルを目指すには大企業を選ぶといいでしょう。

不動産の経理の仕事内容

不動産業界の経理は大きく分けて3つに分類されます。

1つ目は「不動産売買」です。不動産を売買するということは在庫を抱えているので、経理の仕事は通常の会計業務と在庫管理、消費税の可否判定などを行うことになります。

2つ目は「仲介」です。仲介は基本的に在庫を抱えていないため、土地や建物の減価償却が少ないことが特徴になります。不動産売買と違って、仲介では全ての取引で消費税がかかるので、その分会計業務は増えるでしょう。その他にも仲介は営業社員の人数がとても多いため、人件費の計算もすることになります。

最後は「賃貸」です。賃貸では所有している物件を貸すことで、毎月の家賃を収入にしています。経理の業務は、減価償却・消費税・固定資産管理費の計算になります。売買や仲介と違い、投資資金の回収と経年劣化による修繕費があることが特徴です。

建設業の経理の仕事内容

建設業の経理は、「建設業会計」と呼ばれる特殊な会計をしなければいけません。そのためには、建設業経理士という資格の勉強をする必要があります。

会社のお金の流れを会計するといった面は、一般的な経理の業務と変わりありませんが、建設業では「工事未払金」や「完成工事未収入金」などの一般的な企業では扱わない勘定項目が存在します。

建設は時間がかかるため、会社の決算時期に工事中ということも多いです。完成していない工事にかかったお金は一般的に日商簿記では対応することができないので、「建設業会計」が存在します。

根本的な部分は日商簿記と通じている部分も多いので、日商簿記を持っている方は、そこまで難易度の高い資格ではないので、建設業の経理をしてみたい方は挑戦してみることをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。

経理の仕事は、会社のお金の流れを管理し経営状況を把握するためにあります。

会計とも財務とも少し違って、より経営者に近い立ち位置から会社を見ることができるのが魅力です。そして、一言に経理と言っても、会社の規模や業種によってもやることが変わってくる多様な職種でもあるため、興味を持った業種の経理業務はあらかじめ調べておくといいでしょう。

まだまだ日本の経理担当は人材不足とされており、今後も需要には困らない職業だと言えます。会社の縁の下の力持ちとして活躍してみたいと思ったら、経理を目指してみるのがいいかもしれません。