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モンスター社員とは?特徴と企業側の対処方法を紹介

あなたの会社にモンスター社員はいないでしょうか?

近年、モンスター社員に対して頭を悩ませている企業が増えているようです。

実際、少しネットで検索しただけでも、さまざまなモンスター社員の逆パワハラやエピソードが出てきます。

昔に比べると人との関わりが希薄化していることや、成果が求められる競争社会が生み出してしまった心理的な防衛機制などにより、「モンスター社員」になってしまうという背景があるようです。

現代の社会環境が生み出してしまったモンスター社員は、見る方向を変えれば彼らは被害者でもあります。

しかし、企業にとってはモンスター社員をそのままにしておくわけにはいきませんよね。

今回は、会社で頭を悩ます存在であるモンスター社員の種類とともに対処法を紹介します。

モンスター社員とは?

モンスター社員と言う言葉を知っていますか?

学校に対して理不尽な要求を通そうとする「モンスターペアレント」や、金品を奪うことを目的としてクレームをつける「モンスタークレーマー」など、近年さまざまなモンスターがいます。

その中でも、仕事に対する姿勢、職場の人への言動や態度が常識外れな社員のことを「モンスター社員」と呼びます。

モンスター社員は、例えば無断欠勤や遅刻を平気で何度も繰り返し、注意をしても態度や行動が変わらなかったり、職場で一切挨拶もしない部下に軽く注意をしただけで、すぐにパワハラされたと大騒ぎを起こしたりします。

このようなモンスター社員が社内にいると、「いっそのこと退職して欲しい」「解雇できるものなら解雇したい」と悩んでいる雇用主が数多く存在します。

企業のモンスター社員への対処方法によっては、最悪の場合、モンスター社員が会社に対して訴訟を起こすケースもあるようです。そのため、対応には細心の注意を払う必要があるでしょう。

モンスター社員が生まれる時代背景

会社と社員との関係性の変化

以前は、会社が社員の人生の面倒を一生見る、というような関係性でした。昔は会社に対する依存性が高いために、お互いに不平不満があったとしても、特別取り立てて問題にしてこなかったことが、今ではクローズアップされるようになりました。

会社が社員を終身雇用という形で守ることが難しい状況下では、会社と社員の関係性はあくまでも、雇用主と労働者という対等な取引関係です。昔よりも従業員は会社に対して、就業環境や待遇について希望や異議を申し出ることが多くなりました。

それに伴い、従業員側の主義主張が理不尽にエスカレートしてしまうことも増えてきています。こうした雇用に対する社会不安がモンスター社員を生む要因の一つとなっています。

社会的コンプライアンス(法令遵守)重視の風潮

経済活動が成熟化してきた昨今、様々な不祥事も増え、それと同時にコンプライアンス(法令遵守)が重要視されるようになってきました。

企業の情報漏洩や様々なハラスメントの問題、労働基準法の順守など、労働者の働き方に密接に関わってきます。

そんなコンプライアンスへの意識の高まりと同時に、従業員側がこの風潮を盾に、悪意をもって自分の主義主張を会社へ訴えることがしやすくなったのも、モンスター社員を生む要因の一つでしょう。

企業側も従業員の就業体制に問題がないか、昔よりも丁寧に確認対応する必要があります。

モンスター社員の特性

モンスター社員の多くは人とのコミュニケーションに問題を抱えています。平気で嘘をついたり、他責思考で相手を過剰に責め立てる傾向があります。

モンスター社員は、不安や悩み、自分への自信の無さ、コンプレックス、怒りや嫉妬といった感情や要素が異常な形となって表層化してしまっています。

相手に自分の不安や怒りをぶつけることで自分を正当化し、自分の存在価値や優越感を感じているのです。

多くの場合が、このようなモンスター社員の立ち振る舞いが、周りに対して悪影響をもたらし、会社にとってはデメリットしかありません。

モンスター社員は、自分から謝り行動を改める、ということは基本的にはありません。よって周りは振り回されるだけで、モンスター社員に巻き込まれた人は疲弊してしまいます。

もし同僚や近しい場所にモンスター社員が居るのであれば、行動の変化を期待せずにできる限り避けるのが最善といえます。

モンスター社員が抱えている弱み

モンスター社員は承認欲求が強いタイプが多いです。また、相手目線で物事を考え行動することができません。

自分に自信がなく、思考の幅や時間が狭く短いためです。相手から攻撃されたと感じると、過剰に反応しネガティブにとらえてしまいます。

こちらにそのつもりがなかったとしても、モンスター社員にとっては、自分を否定されたり責められていると感じ、自分を守るために苛烈な態度をとってしまうのです。

モンスター社員の種類

モンスター社員にもさまざまな心理状況があり、問題となる事例も異なります。

ここでは、モンスター社員の種類を「家族介入系」「自信過剰型」「自信過剰型」「被害妄想型」「不安型」「反抗型」「パワハラ系」に分けてそれぞれの特徴を紹介します。

家族介入系

会社に社員の家族が介入してくるタイプがあります。この場合は、社員本人がモンスターというわけではなく、家族に問題があるという可能性の方が多いでしょう。

「息子が会社でパワハラにあっていて、もう仕事に行きたくないそうだ。一体どうしてくれるんだ」といったように、会社に対して社員の家族が理不尽な主張や自己中心的な文句を突きつけてきます。

このケースの場合、社員本人がモンスターではないのですが、社会人にも関わらず親に問題を解決してもらっていることが問題です。自分で問題解決することができなく、家族に依存した状態でしょう。

自信過剰型

自信過剰のタイプは、絶対に自分が正しいと信じており、自分の主張を押し通そうとします。自分に自信があるがゆえ、頑固すぎたりわがままだったりするでしょう。

また、意見が通らないと感情的になって怒ることや、それでも周りが対応してくれないと今度は同情を引こうとしてくることも…。

被害妄想型

このタイプは被害妄想が激しく、人の言うことを信用できません。とくに何も起こっていないのに、些細なことで被害者意識を持ってしまい、自分がいけないんだと自分を責めてしまう傾向があります。

卑屈な考えをしてしまうことから、自分を守るために相手に対して攻撃的な態度を取ってしまうことがあります。

不安型

不安型なタイプは、常に不安点を抱えているのが特徴です。被害妄想型と似ていますが、情緒が不安定なので、自分を守るために無意識に自己防衛をしてしまいます。そのため、突然感情的にもなったり、攻撃的な態度を取ってしまうでしょう。

反抗型

反抗型は、上司や同僚から何を言われても反抗してしまうタイプの人です。業務の指示を行っても素直に実行せず、会社のルールにも従いません。また、協調性がなく周りの人のことを考えられないこともあります。

パワハラ系

モンスター社員とは、何も新入社員だけではありません。

パワハラ系のモンスター社員とは、職場である程度の地位がある役職者がなりやすく、自分の立場を利用して部下を攻撃するタイプを指します。

部下に対して罵声を浴びせたり、足で蹴ったりするなどはパワーハラスメントにあたります。

パワハラ系のモンスター社員は、こういった嫌がらせを行い部下や新人社員を退職へと招いてしまうことが多いでしょう。また、最悪の場合自殺へと追い込んでしまうこともあり大変危険な存在です。

また、パワハラ系のモンスター社員は地位がある役職者以外にも、優秀で成績の良い社員が他の社員に対してパワハラを行っているケースもあるようです。

モンスター社員への対処法

さまざまなモンスター社員が存在することがわかりました。自分の会社に当てはまる人はいましたか?

モンスター社員が一人職場にいるだけで職場の雰囲気が悪くなったり、そのせいで他の社員が疲弊して退職してしまったりと、会社にとってリスクがあるでしょう。

しかし、正社員を辞めさせるのは難しく頭を悩ませている企業が多いのが現状。今章では、そんなモンスター社員への対処法を7つ紹介します。

注意指導をする

問題行動が見られたときには、すぐに注意指導を行いましょう。

指導することで反発されるのを恐れたり、退職されては困るからといってそのまま野放しにしてはいけません。

どの社員に対しても平等に注意指導を行わないと、「自分は怒られたのにあの人には怒っていない」と不快な気持ちを与えてしまいます。

また、注意するときとしないときが発生してしまうと、怒られた方としては今日は機嫌が悪かったんだろうと受け取ってしまう可能性があります。

感情的にならないよう、問題行動が見られるたびに、その都度注意指導することを徹底しましょう。

状況確認をする

社員の状況確認を頻繁に行いましょう。普段からコミュニケーションをしっかり取っていない相手から注意指導をされても、従おうといった気持ちにはなりにくいものです。

モンスター社員になることを防ぐためにも、社員全員と毎月面談を行い、良い関係性を作っていくことが大切です。

始末書や誓約書を提出させる

何度も注意指導を行っても改善が見られないときは、モンスター社員に始末書や誓約書を提出させましょう。

始末書や誓約書を書かせることによって、問題行動の事実を本人が認めたことになります。その際、今後問題行為を行わないという約束を誓約書に記載しましょう。

配置転換を行う

転勤や配置転換を行うのも手です。配置転換の打診を行い社員から拒否されて解雇になったとしても、企業としては解雇を回避するために努力したとしてみなされます。解雇後のリスク回避のためにも行うのが良いでしょう。

懲戒処分を行う

いくら注意指導を行ってもモンスター社員の問題行動が改善されないときは、懲戒処分を行うのも手です。

懲戒処分にはさまざまな種類があり、「戒告・譴責・訓告」「降格」「諭旨解雇」「減給」「出勤停止」などがあります。

モンスター社員の問題行動の程度によって、行える処分は異なります。

しかし、これらの処分を言い渡すことで、問題行動を許さないという会社の姿勢を見せることができます。

退職推奨をする

懲戒処分を言い渡しても改善が見られない場合には、退職推奨をしましょう。

退職推奨とは、問題のある社員を退職に向けて説得し、社員の同意の元退職させることを指します。

解雇と比較すると社員の同意を得ているため、退職後のトラブルになりにくい点がメリットです。

解雇する

退職に向けて説得してもモンスター社員が退職勧奨に応じないときは、最終手段として解雇も検討しましょう。

しかし、解雇後に社員から「これは不当な解雇だった」と主張してくることがあります。

その際に、解雇の撤回を求めてきたり、金銭の請求をされるケースも存在するのです。

そのため、モンスター社員を解雇する際には、慎重に行う必要があります。

まとめ

モンスター社員に悩まされている企業担当者に向けて、モンスター社員にはどんな種類や特徴があるのか、またモンスター社員の対処法を7つ紹介しました。

モンスター社員がいると職場の雰囲気が悪くなり、周りの人にも悪影響が出てしまいます。

また、辞めさせたいと思っても簡単に解雇するのは難しく、のちのち企業にとってリスクを被らないように細心の注意を払って対処する必要もあります。

モンスター社員の指導に悩み、自分が疲れてしまったという方は転職してしまうのも手。このままいつまでも会社に居続けるモンスター社員に手を焼き続けていたら、ストレスを抱えてしまいます。

今よりもっといい企業に転職したいという方は、ぜひキャリチェンにご相談くださいね。企業の内情をよく知っているプロのキャリアカウンセラーがあなたにあった企業をご提案します。